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一年に一度は家の防犯設備、ドア周りを点検しましょう

住まいと暮らし
2024.1.17

家の安全安心を守る防犯設備からその他設備の点検場所と点検方法

一年に一度の年末の大掃除と同様に、家の設備の点検も一年に一度程度は実施したいものです。なぜなら、家庭の安心安全に欠かせない防犯設備の場合も、故障や不具合などは突然発生します。予期せぬタイミングでのトラブルが次のトラブルの原因になることも考えられます。では、どんなところを点検すればよいでしょうか。

まず優先すべきは防犯設備の点検

まず優先すべきは防犯設備の点検

まず点検すべきところは、防犯設備になります。具体的には、玄関ドア、窓、裏口などが挙げられます。これらは家の開口部と呼ばれる場所で、いわば屋内への出入りが可能な場所。ここが頑強であれば不審者の侵入を防ぐことができます。

特に重要なのがドア周り、その中心がドアの鍵。戸建てや集合住宅を問わず、玄関は侵入窃盗犯罪における侵入口として選ばれやすい場所なのは言うまでもなく、最も多い侵入手口である「無施錠(鍵がかかってない状態)」という住人のミスを除いても、犯罪企図者による「サムターン回し」「ピッキング」など玄関を狙った侵入の事例は限りがありません。
さらにドアやドアの丁番、ドアクローザなどのドア周りも、ここに不具合が存在すると鍵や錠前に影響する可能性が高く、点検する場所として忘れてはなりません。

ドア周り以外の点検場所

ドア周り以外の点検場所

ドア周り以外の点検も大切です。主に屋外設備が多く、インターホン、ポスト、宅配ボックス、センサーライト、防犯カメラなどがそれ。屋外に設置している機器や設備は、温度の変化や風雨に曝されるなど、屋内環境のものよりも不具合が生じやすいリスクを抱えます。

また、防犯設備の点検する際、家の外へ出て、客観的な目でご自宅の防犯設備を考えてみることも重要です。建物の周囲の整理や清掃の状態はどうか、植栽は見通しが効くように剪定されているか、不要物などがないか、接近の制御や監視性の確保なども点検すべきポイントです。

点検のポイント・内容

点検のポイント・内容

点検のポイントの第一は、いずれの設備にしても、まず必要な場所に必要な設備があるかどうかです。なければ必要性を検討したほうが良いですし、設置されていれば不具合や故障がないかを確認します。

鍵と錠前

施解錠ができるから、それで安心というわけではありません。錠前は非常に複雑で精密に作られているので、耐用年数を確認しましょう。錠前の耐用年数は、日本ロック工業会(JLMA)「錠の耐用年数についてのガイドライン」で、一般錠の場合10年、電気錠(制御盤、テンキーなどの機器類含む)7年と示されています。耐用年数を超えている場合は、基本性能を維持するために定期点検や定期メンテナンスが必要なので、専門店への相談が必要です。

また鍵自体も曲がりや破損がないか、スムーズに抜き差しができるか、電子錠や電気製品は正常に動作するか、反応の状態なども点検項目のひとつです。

ドア周り

錠前は施解錠ができても、取り付け状態やドアの動作(操作)、建付状態などの影響を大きく受けます。開閉の際にドアが床面を擦っていたり、ドアが閉まる速度が異常に早いなどの不具合は、ドアが正常に収まらないことにより鍵がかからないといったトラブルを誘発します。鍵と錠のプロの多くは、そのあたりも熟知しており、ドアや丁番、ドアクローザなどのドア周りに関しても知識と技術、経験を持ち合わせているので、気になることがあればぜひご相談ください。

屋外設備

センサーライトやインターホンなど屋外設備は、まず正常に稼働しているかどうか確認しましょう。インターホンには耐用年数があり、インターホン工業会により、家庭用で10年、集合住宅用で15年という目安があります。また、日本防犯設備協会の信頼性委員会が行った警報装置やカメラ、センサーなど防犯機器の耐用年数については、おおむね5~10年という結果になりました。使用頻度によっても差が出るものですが、いずれも専門知識が必要な領域なので、判断や意見は専門家にご相談されたほうがよいでしょう。

家の周囲

また設備だけでなく周囲の状況も点検の対象です。たとえばオートロックが付いていても、出入り口以外の壁が乗り越えやすい状態であったり、誰かが潜んでいたとしても視認しにくい状況であればオートロックの意味を成しません。このように、設備単体を見るだけでなく、その周囲や、その設備の存在する意味などについても確認することが必要な場合もあります。

賃貸住宅の場合

賃貸住宅の場合

賃貸の場合は、点検・見直しの範囲は共用部分にまで及ぶこともあるでしょう。何か不具合や破損、気になる点がある場合は、管理会社や大家さんにまず相談しましょう。自ら対応した場合、その後他で不具合が出た時など、自己判断の作業自体に責任がかかる可能性もありますので注意が必要です。

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賃貸住宅、戸建て、集合住宅に関わらず、錠前など専門性が高い箇所は、専門店などプロに判断してもらいましょう。気になる点、不安に感じる箇所など、まず相談を。放置、自己判断はせず、自己修理も十分注意して行いましょう。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。